2024/02/28
今回は横浜市泉区医師会の会議室に直接伺い、講演して来ました。はきいクリニック 波木井靖人先生(脳神経内科医)の開会の辞の後に、さいとうクリニック 齊藤俊彦先生(循環器内科医)に座長をして頂き、講演をさせて頂きました。小生の講演後、清水内科クリニック 清水学先生(循環器内科医)の座長で、東京都大田区 かぶらきクリニック 鏑木興善先生(糖尿病内科医)の講演を拝聴しました。非常に有意義な時間を共有でき、大変良かったと感じました。
専門が循環器・神経・糖尿病と別々でしたが、コモンディジーズである高血圧に関して、東京・横浜の専門医の先生方と学術的なディスカッションが出来ました。WEB視聴を含め、二十名以上の参加があり盛会になり非常に良かったです(横浜市泉区医師会 学術講演会において近年最多の参加者数との事で、本当に現地参加させて頂き、関係者各位に感謝申し上げます)。
目次
当院での高血圧に対する診療について
当院でも脳の疾患と関連して、高血圧に対する処方等を行い、コントロールを行っております。高血圧は「サイレントキラー」とも呼ばれることがあります。なぜなら、特に初期段階では自覚症状がほとんどなく、知らないうちに体にダメージを与えているからです。
そのため、定期的に血圧を測ることが大切です。
そして、もし高血圧であれば、早めに医師の診断を受け、アドバイスに従うことが重要です。
そもそも【高血圧】とは、血が血管の中を流れるときにかかる圧力が普通よりも高い状態を指します。血圧は、「収縮期血圧」と「拡張期血圧」の2つの数字で表されます。収縮期血圧は心臓が血を押し出すときの圧力、拡張期血圧は心臓がリラックスして血が心臓に戻るときの圧力です。
高血圧の基準とは
高血圧の基準は以下のようになります:
「正常」は、収縮期血圧が120未満、拡張期血圧が80未満です。
「ちょっと高いかも」は、収縮期血圧が120から129、拡張期血圧が80から84です。
「高血圧初期」は、収縮期血圧が130から139、拡張期血圧が85から89です。
「高血圧」は、収縮期血圧が140以上、または拡張期血圧が90以上です。
医療専門家による適切な治療を受けることはもちろん、患者様ご自身で日頃から血圧を意識した生活を送っていただくことも非常に重要です。
『血圧を自然に下げる方法』とは
今回は日常生活で簡単に取り入れることができる、『血圧を自然に下げる方法』をいくつかご紹介したいと思います。
☆塩分の摂取を減らす
高い塩分摂取は血圧を上げる可能性があります。加工食品や外食を減らし、自宅での食事
において塩を少なめにすることが有効です。
☆バランスの良い食事を心がける
果物、野菜、全粒穀物、低脂肪の乳製品などを多く含む食事を心がけましょう。これらは
血圧に良い影響を与えることが知られています。
☆体重を管理する
適正体重を維持することは、血圧を健康的な範囲に保つのに役立ちます。必要であれば、
体重を減らすための健康的な方法を探しましょう。
☆運動を定期的に行う
週に150分の中程度の運動、または75分の激しい運動を目指しましょう。ウォーキング、
ジョギング、自転車、水泳などがおすすめです。
☆アルコールの摂取を控える
過度のアルコール摂取は血圧を上げることがあります。適量を守ることが重要です。
☆ストレスを管理する
長期間のストレスは血圧に悪影響を及ぼすことがあります。リラクゼーション技法、趣味
の時間、適切な休息を取ることでストレスを減らしましょう。
☆禁煙する
喫煙は血圧を上げる要因の一つです。喫煙をやめることで、血圧の改善だけでなく、心臓
病や脳卒中のリスクも低下します。
☆カフェインの摂取を見直す
カフェインは一部の人において血圧を上げる可能性があります。カフェインの影響を知
るために、コーヒーや紅茶を飲んだ後の血圧をチェックしてみると良いでしょう。