頭痛診療 Up to Dateに参加しました。

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海老名市で開催され、ガイドラインに基づく頭痛診療に関して講演をしてまいりました。綾瀬市の原クリニック 総院長 原眞一先生に座長をして頂きました。海老名市の 大島クリニック 副院長 大島泰斗先生にも現地参加して頂きました。

WEBからも質問をいただき、脳神経内科専門医ではない消化器内科・心療内科・腎臓内科・糖尿病内科を専門とする先生方と、貴重な意見交換をさせて頂きました。県央地域での頭痛診療連携の重要性を再認識しました。

片頭痛はさまざまな内科的要因と関連しており、消化器内科、心療内科、腎臓内科、糖尿病内科のそれぞれの観点から考えることができます。

消化器内科の観点から見た片頭痛

片頭痛と消化器系の問題は密接に関連しています。以下のような関連があります。

腸内フローラの影響
腸内のバランスが崩れると、片頭痛が引き起こされることがあります。腸内フローラと脳の関係(腸脳相関)が注目されています。

食事の影響
特定の食べ物や飲み物が片頭痛のトリガーとなることがあります。例えば、チョコレート、赤ワイン、チーズなどが挙げられます。

胃腸の不調
消化器系の疾患(例えば、胃潰瘍や過敏性腸症候群)と片頭痛の関連も報告されています。

心療内科の観点から見た片頭痛

心療内科では、精神的および心理的要因が片頭痛に与える影響を考えます。

ストレス
ストレスは片頭痛の主なトリガーの一つです。ストレス管理が片頭痛の予防や軽減に重要です。

不安障害やうつ病
これらの精神的な状態は片頭痛と共存することが多く、相互に影響を及ぼすことがあります。適切なカウンセリングや精神療法が役立つことがあります。

腎臓内科の観点から見た片頭痛

腎臓の機能が片頭痛に影響を与えることがあります。

高血圧
腎臓の疾患が高血圧を引き起こし、それが片頭痛の原因となることがあります。腎臓の健康を保つことで片頭痛の予防につながることがあります。

糖尿病内科の観点から見た片頭痛

糖尿病と片頭痛にはいくつかの関連があります。

インスリン抵抗性
インスリン抵抗性が片頭痛のリスクを高める可能性が示唆されています。

片頭痛は多因子性の疾患であり、消化器、精神、腎臓、糖尿病など、さまざまな内科的要因が関与しています。

まずは当院にて脳に重大な疾患が隠れていないかを精査したうえで、患者さま一人ひとりの状況に応じた総合的な治療計画が重要です。

当院では予約外でのご受診も可能です。

「頭痛」で病院に行くのが大げさに感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、思い立ったその時に病院に行ったことがきっかけで辛い片頭痛から解放されるかもしれません。

ぜひ一度、お気軽にお問い合わせください。