2024/10/23
Central Japan Migraine Web Conferenceに参加しました。昼の時間帯で、WEB形式で開催されました。東京の神谷町脳神経外科クリニック 理事長 野村竜太郎先生の講演の座長をさせて頂きました。片頭痛の予防薬の1つにCGRP関連抗体薬があります。日本で使用可能になり約3年が経過しました。世界中で様々なエビデンスを有している薬剤です。非常に高い片頭痛予防効果があり、欧米では第一選択になるほどの薬剤です。ただ注射薬かつ高価であり、患者様への詳細な説明には、Tipsが必要な部分があります。今回、野村先生には、エムガルティの導入の患者説明のコツを分かりやすく講演して頂きました。本講演会は、東日本在住の多くの先生方に参加をして頂き、盛会となりました。質疑応答も複数あり、非常に知識のブラッシュアップにつながりました。2025年2月、野村先生との講演会の企画が予定されているので、今から楽しみです。
<片頭痛治療の注射薬:エムガルディ(CGRP関連製剤)について>
エムガルディは、「CGRP」という片頭痛を引き起こす主な原因である物質に作用することで、片頭痛の発作の頻度や強さを和らげる効果が期待できる注射薬です。
・費用について
初回に2本、以降は1ヶ月間隔で1本注射します。初回の費用は高くなってしまいますが、保険適応で3割負担の場合、1本あたり12,400円~13,500円程度となっております。(当院では現金、またはクレジットカードご一括がご利用いただけます。)その他、通常の初再診料、注射処置料などがかかります。
・在宅自己注射と付加給付制度について
ご加入の健康保険組合は共済組合によって、在宅自己注射に移行することで自己負担金が安くなる付加給付制度や一部負担還元金といった制度を利用することができます。
自己注射と聞くと不安に感じる方もいらっしゃると思いますが、当院でも多くの患者さまが自己注射を行っております。(約30%~40%)
しっかりと注射の方法や注意点など、ご説明させていただきますのでご安心ください。
自己負担の上限となる金額は加入している組合によって異なりますが、厚生労働省が指導している金額は25,000円で、それに近い金額が設定されています。
こちらの制度に関しては、ご加入の健康保険組合へお問い合わせください。
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