2023/11/16
東京・日本橋で開催されたParkinson’s Disease Web Meetingに参加しました。神奈川県、埼玉県、千葉県、東京都を含め70~80名の参加者のある非常に大きな研究会でした。順天堂大学越谷病院 頼高朝子先生と横浜神経内科・内科クリニック 山田人志先生の講演後に、千葉県の美浜神経内科 師尾郁先生に座長をして頂き、講演をさせて頂きました。師尾先生はパーキンソン病関連の映画監修や技術指導もされていて、非常に多方面で御活躍中の先生です。
高齢発症のパーキンソン病の治療に関して、エキスパートの先生方とQAセッション(司会 登戸内科・脳神経クリニック 加茂力先生)やセッション前後の時間に色々とディスカッションでき、非常に勉強になりました。最後に現地参加された先生方と武田グローバル本社のエントランスにて記念撮影を行いました。(横浜神経内科・内科クリニック 山田人志先生、登戸内科・脳神経クリニック 加茂力先生、順天堂大学越谷病院 頼高朝子先生、美浜神経内科 師尾郁先生と共に記念撮影)
パーキンソン病は、神経系の障害により、運動機能や日常生活の質に影響を及ぼす慢性的な神経変性疾患です。主な症状には震え、筋肉のこわばり、運動の遅延、姿勢の不安定さ、認知機能の低下などが含まれます。この疾患は進行性であり、患者様の生活に大きな影響を与えることがあります。
パーキンソン病を疑う症状がある場合、専門である脳神経内科に受診することを強くお勧めします。脳神経内科医はパーキンソン病の診断と治療に専門知識を持っており、正確な診断と最適な治療計画を提供することができます。早期の診断と適切な治療は、症状の進行を遅らせ、患者様の生活の質を改善するのに役立ちます。
また、パーキンソン病は個人によって症状や進行度が異なることがありますので、個々のケースに合わせた治療計画を立てることが重要です。専門医との協力を通じて、最適な治療法や薬物療法、リハビリテーションプログラムを選択し、症状の管理に取り組むことができます。
以下にパーキンソン病の代表的な初期症状をまとめます。
震え(振戦): 手、指、足などの一部の体の部位が静止しているときに微細な振動が生じます。
筋肉のこわばり: 筋肉がこわばり、運動が滞りやすくなります。
運動の遅延: 動作が遅くなり、日常の活動に支障をきたすことがあります。
姿勢の不安定さ: 姿勢が不安定で、バランスを保つのが難しくなることがあります。
声の変化: 声が小さく、単調になることがあり、発音や話す能力に変化が生じます。
筆記の難しさ: 文字を書く際に微細な筆記の制御が難しくなることがあります。
表情の減少: 顔の表情が乏しくなり、「石の顔」と形容されることがあります。
オドラーや便秘: 嗅覚の低下や便秘が初期の症状として現れることがあります。
睡眠障害: 眠りが浅くなり、夜間の不眠症や昼間の眠気が生じることがあります。
繰り返しになりますが、疑わしい症状がある場合は、脳神経内科を受診し、専門的な評価と治療を受けることをお勧めします。早めの対応が症状の管理や生活の質の向上につながります。