2024/11/19
KOWA WEB CONFERENCEに参加しました。相模原市より神奈川県各地にWEB配信されました。神奈川県 認知症疾患医療センター たなかクリニック(大和市) 院長 田中千彦先生に座長をして頂きました。地域で取り組む認知症診療というタイトルで講演させて頂きました。昨年:2023年に認知症基本法が国会で可決されました。今回、ドネペジル(軽度から重度の幅広いアルツハイマー型認知症に適応あり)貼付剤であるアリドネパッチ、新規の疾患修飾薬であるレケンビ(軽度認知障害または軽度認知症のアルツハイマー病に適応)に関しても講演させて頂きました。FACE To FACEで田中先生、WEBで参加の先生方と認知症における地域連携について多くの意見交換ができ、貴重な時間を共有することができました。
<アルツハイマー型認知症の治療薬について>
当院では、アルツハイマー型認知症の治療において、患者様の症状や状態に合わせた薬物療法を提供しています。代表的な治療薬には、以下のものがあります。
・ドネペジル
ドネペジルは、アルツハイマー型認知症の治療に広く使用される経口薬です。脳内の「アセチルコリン」という神経伝達物質を分解する酵素を抑える働きがあります。これにより、神経細胞間の伝達を改善し、記憶力や認知機能の低下を遅らせます。
・アリドネパッチ
アリドネパッチは、皮膚に貼るタイプの薬で、脳内のアセチルコリンを維持する働きがあります。ドネペジルと同じく、アセチルコリンを分解する酵素を抑制し、認知症の症状を改善しますが、貼るタイプなので内服が難しい方にも便利です。
・レケンビ
レケンビは、アルツハイマー病(軽度認知障害または軽度認知症)の新しい治療薬で、アミロイドβという脳内に蓄積する異常なタンパク質を減少させる作用があります。アミロイドβの蓄積がアルツハイマー型認知症の進行に関与しているとされており、これをターゲットにした治療法です。
当院では、アルツハイマー型認知症をはじめとする認知症の診療にも力をいれております。早期発見と早期治療が進行を遅らせる鍵となります。どんな些細なことでも構いません。ぜひご相談ください。専門の医師とスタッフが、心身ともにサポートいたします。