導入機器
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目次
MRI
当院ではシーメンス社の3テスラMRIおよび1.5テスラMRIの2台を導入しています。
脳の断面図や脳の血管を精細に描出することが可能ですので、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などの脳卒中や脳腫瘍などの病変をより早期に、より正確に診断することが可能です。脳動脈瘤や頚動脈狭窄を早期に発見することで、脳卒中の予防にもつながります。
その他のからだの部位も様々な断面と優れた描出能で早期発見、診断に役立てることができます。 また磁石と電波を使用した検査ですので、放射線被曝はまったくない検査です。ただしペースメーカーなどの金属が体内にある場合は検査できない場合があります。
CT
当院ではキヤノン社の80列CTを導入しております。
従来より検査時間が短く、低侵襲(低被曝)でも高精細な画像が得られます。 短時間で検査ができますので、認知症の方や、小さなお子様など長時間の安静が困難な方でも脳の断面図を得ることができます。 また内臓脂肪の測定により脳卒中の危険因子であるメタボリックシンドロームの診断に役立てることも可能です。
その他全身検査や造影剤を使用した検査も行っています。画像処理により病変部の分かりやすい3D画像や様々な断面を作成することができます。
MRIとCTの違い
MRI | CT | |
使用する技術 | 強力な磁場とラジオ波 | X線 |
放射線の有無 | なし | あり |
画像の特徴 | 軟部組織、筋肉、脳、神経組織などの詳細な画像を得るのに特に適している。 | 骨や肺など、密度の高い組織の画像が特に鮮明になる。 |
長所 | ・放射線による被曝がない。 ・病変と正常組織の濃度差を明瞭に描出できる。 ・造影剤を使用せずに血管の走行を描出できる。 |
・高速で広範囲を撮影できる。 ・騒音、閉塞感が少ない。 ・細かい構造を明確に描出できる。 ・体内に金属が入っていても撮影できる。 ※ペースメーカー・ICDは機種によって撮影できません。 |
短所 | ・装置が狭い。 ・騒音が発生する。 ・動きに弱い。 ・磁気に反応する金属などが体内にある場合、検査を受けられないことがある。 |
・放射線による被ばくがある。 ・MRIに比べて病変と正常組織の濃度差の変化が分かりにくい。 ・造影剤を使用しないと、病変や血管などはよく見えない場合がある。 |
MRIとCTどちらがいい?
頭部MRI/MRA:病変と正常組織の濃度差がわかりやすいことや造影剤を用いなくても血管を写すことができます。脳梗塞、脳腫瘍、血管病変(血管病変)の発見に有用です。
頭部CT:制限が少なく、検査時間が短いなどの簡便さが強みと細かいもの見る場合に優れます。頭蓋骨の形状や出血性病変(脳出血、くも膜下出血)、外傷(頭蓋内出血や骨折)の診断に有用です。
それぞれ得意・不得意があるためどちらの検査が優れているということはありません。どの検査が最適なのかは、症状・病状・既往などによって変わってきます。当クリニックでは患者様の症状をお伺いし、医師の相談のもと患者様に適した検査をご提案いたします。
注意事項
MRI
次の方は検査が受けられません。
- 心臓ペースメーカー、人工心臓弁、刺激装置がある方。
- 人工内耳、磁力により装着する義眼がある方。
次の方は検査が受けられない場合があります。事前に確認ください。
- 脳動脈瘤によるクリップ、コイルがある方。
- その他の体内金属(人工関節など)や外傷による鉄粉(弾丸や鉄片など)がある方。
- 妊娠またはその可能性がある方。
MRI造影検査の場合次の方は検査が受けられません。
- 造影剤に過敏症の既往歴がある方。
- 気管支喘息がある方。
CT
次の方は検査が受けられません。
- 妊娠またはその可能性がある方。
CT造影検査の場合次の方は検査が受けられません。
- 造影剤に過敏症の既往歴がある方。
- 気管支喘息がある方。
- 重篤な甲状腺機能亢進症の方。
- 腎臓の機能が低下している、あるいは腎臓病と診断されている。
腹部およびMRI造影検査の場合、検査6時間前から食事、カロリーがある飲料(ジュース、牛乳など)はお控えください。水は制限ございません。(MRCPの場合は2時間前から水もお控えください。)
お薬については、医師による中止の指示がない限り、通常通り服用してください。
(造影CT検査時、一部の糖尿病薬については検査2日前より5日間中止していただくものがあります。)
脳波検査
脳は神経活動によって常に微小な電気を出しています。
脳波とはその電気の波を頭皮上に装着した電極より記録し、大脳の活動状態を調べるものです。
脳波検査では一般的に、てんかんなどの発作性意識障害の鑑別、脳腫瘍や脳梗塞・脳出血などの脳血管障害、頭部外傷などで中枢神経系の異常を疑う場合、薬物等による中毒やそれらに伴う意識障害の時などに行われます。
検査の方法
ベッド上で頭部に電極を装着し、安静・閉眼・覚醒状態で記録を行います。
必要に応じて、眼の開け閉め、光の点滅刺激、早く大きな呼吸の繰り返し、睡眠、 薬剤負荷などを行いながら記録をすることがあります。
検査に要する時間は約1時間です。検査には時間がかかるため、検査前にお手洗いを済ませて下さい。食事の制限はありません。痛みなどは伴わない検査です。できるだけ楽な気持ちで検査をうけて下さい。頭皮に電極を装着するために電極のりを使用します。
検査後は洗髪をしていただくことをおすすめします。
頚動脈超音波検査(エコー)
頸動脈とは心臓から頭部へ血液を送る大切な血管です。
頸動脈をエコーで観察して頸動脈の詰まり(プラークや血栓)や狭窄の有無から動脈硬化の進み具合を観察します。
脳梗塞、狭心症、心筋梗塞など全身の動脈硬化疾患の発生リスクを早期発見します。
検査の方法
エコーゼリーを首に塗り、プローブと呼ばれる医療機器を当てながら首をなぞるよう動かして左右両側の動脈壁の状態を観察し検査を行います。
痛みもなく横になって行い、身体への負担の少ない検査です。
(検査を受けやすいように、首を出すことができる服を着てご来院ください。)
検査費用の目安
MRI | 1割負担:約2000円 | 3割負担:約6500円 |
CT | 1割負担:約1700円 | 3割負担:約5200円 |
脳波 | 1割負担:約1000円 | 3割負担:約2300円 |
エコー | 1割負担:約600円 | 3割負担:約1650円 |
検査時間の目安
MRI | 15~20分程度 |
CT | 10~15分程度 |
脳波 | 約1時間 |
エコー | 20分程度 |
疑問や不安を解消します
検査内容や注意事項等、ご質問ございましたらお気軽にお問い合わせください。